本当のテーマは【疲労骨折】です。
疲労骨折とは骨に繰り返し加えられる外力により、通常では骨折を起こさない程度の外力が繰り返し加わった場合に生じる骨折のことをさします。
最近では子供から老人に至るまで、スポーツが普及しスポーツ障害としての疲労骨折が増加しています。
疲労骨折の原因としては筋疲労による骨自体に直接加わる衝撃力などです。
筋肉は収縮することで、筋肉自体が付着している骨組織に対して作用する負担を軽減させると考えられています。ところが繰り返し筋肉を収縮することで、筋自体に疲労が生じ骨組織にかかる負担を軽減できなくなり、骨自体に強い衝撃力が加わることで疲労骨折を生じます。
疲労骨折発生部位としては、脛骨(すね)> 中足骨(足の甲)> 腓骨(外くるぶし)> 足根骨(足首)の順番で多いです。
疲労骨折の症状としては、発生部位に疼痛を訴え、運動時に増強することが多く安静時には疼痛は軽減します。
他覚的所見では患部に限局的な圧痛、時に明らかな腫脹、熱感が認められます。
上記のような症状がある場合は一度ご相談ください!
かみつま接骨院 中山
よく患部を温めたりしますが、この温熱療法は熱の伝え方で表面加熱と深部加熱に分かれます。
どちらも治療法も患部を暖めることで血液の循環を良くし、損傷した軟部組織への酸素、抗体、白血球などの供給を増加させて組織自体の柔軟性を増加させることが目的です。また、増加した血流によって有害な代謝物の排除を促進し、痛みの感覚を緩和させ、筋のスパズム(硬い部分)を軽減させる効果があります。まとめると、痛みの抑制、筋スパズムの緩解、拘縮の緩解と関節可動域の拡大、代謝機能の促進などの効果が期待できます。
尚、捻挫や打撲、その他の急性症状の場合、2~3日は炎症期(炎症が盛んな時期)が続きますので温熱療法ではなく寒冷療法(冷やす)が必要です。この寒冷療法を行なわずに直ぐに暖めてしまう患者さんが多くいらっしゃいますが、間違った処置をすることで症状の悪化や回復遅延の原因になりますので、分からない場合は一度ご相談ください!
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【交通事故損傷】です。
交通事故損傷とは、事故で起こりうる外傷のことを指します。
まず代表的なものと言えば「むちうち損傷」があります。これは骨折や脱臼を伴はない筋肉や靭帯、血管、神経の損傷を言います。事故に遭った際に頭が前後に揺さぶられ起こります。また最近では外傷性髄液減圧症と呼ばれるものも報告されています。これは「むちうち損傷」の一つとして考えられ、硬膜から髄液が漏れだして起こると考えられています。症状は継続的な頭痛が主で、処置は自己の血液を硬膜の漏れ出している個所に流しこみ、その凝固作業で損傷個所をふさぐブラッドパッチ療法という方法が用いられ、それによって頭痛の軽減を図ります。
その他に「ハンドル・シートベルト損傷」、「ダッシュボード損傷」があります。これらは事故に遭った際直接外力が加わり起こります。「ハンドル損傷」は胸骨骨折があげられ、「シートベルト損傷」はチャンス骨折(脊椎の骨折)があげられます。これらの骨折は事故に遭った際体にシートベルトの締め付けによるものでその締め付けは体にあざが残るほどです。 「ダッシュボード損傷」で挙げられるのは股関節後方脱臼、膝関節後方脱臼、後十字靭帯の損傷があげられます。いずれも追突した時の前方からの外力で起こります。
皆さんくれぐれも事故にはお気を付けて下さい!
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【足根骨癒合症】です。
足根骨癒合症とはスポーツをしている10歳前後の子どもに見られる疾患で、字のごとく、足の骨がくっついてしまっている状態を言います。ですが完全に骨同士がくっついている訳ではなく、軟骨やほかの組織など、骨とは違ったもので癒合していることがほとんどです。奇形などを伴って出生時より癒合が認められるものや、捻挫など怪我をきっかけに発症するケースがあります。
癒合しやすい場所として、足部の踵骨(かかとの骨)と距骨(踵骨の上に乗っている骨)の癒合が最も多いと言われており、ちょうど内くるぶしの下あたりに痛みを訴えたり、患部が出っ張ってきたりします。
症状はスポーツ後の痛みや違和感といったものが多く、初期症状では強い痛みを訴えることが少ない為、軽い捻挫と誤診されやすいので注意が必要です。症状が進行してくると、運動後に強く痛みが出現したり、日常生活で痛みを伴うようになります。
足根骨癒合症は、最初は強い痛みが出るわけではなく分かりずらい疾患です。 運動後、足首に違和感や疲れ、痛みが出て来た場合このような疾患も考えられることを頭に入れて頂き、早めに受診しましょう!
かみつま接骨院 中山
本日の かみつま接骨院は、下條整形外科のカンファレンスに参加させて頂きました‼️
変形性膝関節症の骨切り術ダブル・レベル・オステオトミー、足関節の脱臼骨折の整復とその後のリハビリを教えて頂きました‼️
遅くまで、ありがとうございます😊
次回もよろしくお願い致します❗️
本日のテーマは【肩鎖骨関節脱臼】です。
肩鎖関節とは鎖骨の外方と肩甲骨をつなぐ関節で体幹と腕(上肢)をつなぐ唯一の関節です。人体の脱臼では肩関節脱臼の次に多い脱臼と言われ、発症は主に転倒して肩をぶつけた際、肩峰(肩の外端部)に外力が加わり負傷することが多いです。
鎖骨の外方は肩鎖靭帯と鳥口鎖骨靭帯という2つの靭帯で関節の安定性を保っており、肩鎖関節脱臼はこの2つの靭帯の損傷具合によって捻挫・亜脱臼・脱臼と診断名が変わります。症状は肩峰部の疼痛と腫脹、肩関節の運動制限がみられ、損傷が強い場合は鎖骨の外端部を元の位置に整復しても手を離すと上方へ再脱臼してしまうピアノキーサインという症状が見られることもあります。その際には手術が適応され、鋼線やスクリューで患部を固定する方法をとります。症状が軽度の場合は保存療法が適応され、固定具で上方から抑えて包帯固定を行う処置があります。
かみつま接骨院 中山
本日3月24日の かみつま接骨院は、下妻市のWaiWaiドームにて、小学生を対象とした下條整形外科のイベントに参加させて頂きました‼️
リハビリ長の鈴木君と下條先生と💡
背中が丸くなってるいわゆる【猫背】です。
もともと背骨には、生理的湾曲というものがあります。首では前方、胸で後方、腰では前方、お尻で後方というように、全体で緩やかなS字のカーブをなしています。そのS字のバランスが崩れることにより、姿勢が悪くなっていくのです。
猫背の原因は、大きく2つに分かれると思います。
1つは、加齢などにより背骨の間にある軟骨(椎間円板)が薄くなっていく場合です。
これは、体を支持している筋肉の減弱により軟骨に負担がかかってしまいます。そのため、軟骨に含まれている水分が少なくなり、もともとある背骨の湾曲バランスが失われてしまうのです。
もう1つは、同じ姿勢が続くことにより筋の緊張が強くなりそのため、筋肉のストレス(牽引力)で湾曲のバランスが失われてしまうものです。これは、仕事環境や日常生活パターン、個人の癖やスポーツ競技によるストレスなど、様々な要因によって起こります。どちらも筋肉が関与している問題です。
筋肉の維持はもちろんですが、筋の柔軟性を高めることも良い姿勢を保つためには必要なことだと思われます。
トレーニングや運動をしながら、ストレッチなどをして筋肉にかかっている負担を少しでも軽くしてあることが、良い姿勢を保つコツです。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【ガングリオン】です。
ガングリオンとは、手関節(手首)付近に好発する腫瘍のことです。腫瘍といっても悪性ではなく良性の腫瘍です。形は丸い形をしていて、大きさはエンドウ豆ぐらいの大きさから親指頭ぐらいまでの大きさがあり、硬さは柔らかいものから軟骨ぐらいに硬いものもあります。
その発生原因は、手の使用過多や、何らかの衝撃が加わった際に発生するといわれています。中身は、手関節関節包(関節を包む袋のようなもの)の中の滑液だったり、手関節やその付近の脂肪組織などによるものとされており、半透明でゼリー様の粘液が入っています。症状は、出てくる場所にもよりますが、痛みを伴わないものが多く、あっても軽度なもので多くがこのタイプです。しかし、場所が悪かったりすると、神経や周囲の組織を圧迫し、痛みと共にシビレ、違和感を生じる事もあります。
治療は、保存的療法と外科的療法(手術)とがあり、前者の方は患部に綿花などで圧迫を加えたり、指で押し内容物を散らせ減少させるという方法で柔らかければ減少するのは早く硬いと、柔らかくするかとが優先されるので時間がかかってしまいます。外科的療法の場合は、柔らかければ体表から注射器などで吸引し内容を摘出する事ができますが、硬いものだと、切開して摘出するということになります。保存的、外科的どちらにもメリット、デメリットがありますが、柔らかいものの方が治るまでにかかる時間が短くて済みますので、ガングリオンがあることに気付いたら放っておかず、早いうちに治療を受けることをお薦めします。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【腸脛靭帯炎】です。
腸脛靭帯炎は一般にスポーツ選手のランニング障害として長距離ランナーにみられるoveruse(使い過ぎ)による障害の一つです。男性に多く見られ、またO脚を呈する方の発症例が多くみられます。腸脛靭帯は膝関節外側の支持構成体の一つで、膝関節を屈曲していくと腸脛靭帯と大腿骨外側上果(膝関節の少し上のゴリゴリとした部分)の骨隆起との摩擦が生じる為炎症を引き起こします。
また、ランニング時に下腿(すねの部分)の内旋(内側にねじれること)が生じ、よりいっそうのストレスが同部に働く部位でもあります。 症状としては、ランニング中の膝関節外側の痛みや膝関節外側裂隙(関節の隙間)より10センチくらい上部の圧痛が特徴です。治療法としては部位のアイシング・ストレッチの他理学療、局所の安静と共に患部外のトレーニングなどをします!
上記のような症状がある場合は、お気軽にご相談ください!
かみつま接骨院 中山