Blog記事一覧 > 2018 9月の記事一覧
本日のテーマは【石灰沈着性腱板炎】です。
この疾患は石灰(カルシウム)が肩関節腱板内(肩関節の安定や制動に関与するインナーマッスル)に沈着することにより引き起こされる急性炎症で、比較的多く沈着しやすいのは棘上筋腱という筋肉です。
好発年齢は40~50歳の女性に多いと言われ、その特徴として激痛、夜間痛、運動制限などを認めときに発赤、熱感を伴うこともあります。はっきりとした原因はわかっていませんが、腱板の加齢変と力学的負荷によって変性と血行不良が起こり、石灰沈着が誘発されるとされています。
施術法としてはリハビリ等の保存的療法で石灰化物が吸収され症状が軽快しますが、石灰化物が消退せず強い疼痛が続く症例に対しては石灰を除去する注射療法を適応する場合もあります。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【腰部椎間板ヘルニア】です。
ヘルニアは一度は聞いた事がある方も多いと思いますが意味合いとしては「脱出」「突出」というような言葉です。
「最近になり、お尻から足の方まで痛い。しびれる。」
一見丈夫そうに見える青壮年期の人で、このような訴えがあれば、腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高くなります。 主症状は腰痛と足の痛みですが、この他には感覚障害、筋力低下、反射の異常などの症状があらわれます。症状が強ければ前かがみできず、左右どちらかへ身体が曲がり、歩行時足を引きずることもあります。また仰向けで膝を伸ばして足を持ち上げようとすると痛みがでます。
年齢は早ければ10歳代前半でも起こりますが、
一般的には30才代を中心とした青壮年に多くみられます。
背骨は、硬い骨の間に軟骨が挟まったつくりになっており、この軟骨は背骨に加わる衝撃を和らげる、クッションのような役目を持っています。
この、軟骨の中にある髄核というゼリー状の組織が、なんらかの原因で飛び出してきて、脊髄神経を圧迫することがあり、これを椎間板ヘルニアと呼び、第4-5腰椎~仙骨(腰椎のさらに下で骨盤にある骨)間に多発します。圧迫されることで痛み(主に坐骨神経痛)が起こり、下肢痛や重症例では排尿障害なども生じます。 いわゆる、ぎっくり腰は重い荷物を持った時のような、ほんのわずかなきっかけで起こる腰痛の発作ですが、そのぎっくり腰の一部もヘルニアである可能性がありますのでご注意ください。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【骨化性筋炎】です。
骨化性筋炎とは、あまり聞き慣れないかも知れませんが打撲などの筋挫傷後に起こりやすい合併症のことで、筋や関節、靭帯などに起こる異常骨化のことをいいます。
打撲後の施術開始の遅れなどが原因で発症しやすく、患部の損傷が強ければ強いほど、また繰り返しの外力が原因で発症しやすくなります。
症状として、関節が曲がらない、運動時の痛み、腫脹などが主な症状で、レントゲン検査で患部に骨化像を認めます。
施術法としては、急性期は患部の安静を第一とし、アイシングなどを行います。その後は可能な範囲で可動域訓練(ストレッチ等)を行い、運動制限をなくしていきます。
筋挫傷受傷時の初期処置で適切な施術が行われなければ上記のような症状が出現することがあります。「ただの打撲だから様子を見よう」ではなく、しっかりと施術を受けるようにしましょう。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【こむら返り】です。
運動中またはその後、夜寝ている際に主にふくらはぎが痙攣(けいれん)して痛いこむらがえり。こむらがえりとは、ふくらはぎの一部の筋肉が勝手に収縮し、それが筋肉全体に広がり、さらに収縮し続ける状態をいいます。では、何故この様な事が起きるのかといいますと、通常、まず筋肉が収縮すると、周りの皮膚や感覚神経のセンサーが脳に送られ、そこであとどれだけ運動を続けるかなどの指令を筋肉に送ります。それで人間の体は動く訳ですが、そのコントロールが上手くいかなくなると、こむらがえりが発生します。体内の水分や電解質(カルシウムやマグネシウムなど)が少なくなると、神経や筋肉が刺激を受け易くなるので運動時や疲労が強い時に発生しやすくなるのです。
また、温度の低い場所では感覚が低下する為、筋肉の収縮を抑える働きが鈍くなり、その結果こむらがえりが起こるといわれています。もし、こむらがえりを起こしてしまった場合は、膝を伸展(伸ばす)、足首を背屈(上に反らす)させ、ふくらはぎをゆっくり伸ばして下さい。ふくらはぎのストレッチで筋肉は弛緩します。予防法としては、ミネラルを含んだ飲料水の補給、筋肉の柔軟性をつける(ストレッチをする)などです。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【オスグットシュラッター病】です。
オスグットという病名を聞いたことは多々あると思いますが、どのような原因から起こるのかわかりにくいと思います。
オスグットと言うのは脛骨粗面(膝下の隆起している骨の部分)が引き剥がされて起こる損傷のことを言います。原因の一つとして柔軟性が少ない事が挙げられます。大腿四頭筋という筋肉がかたく、引っ張る力によって負荷が掛かって症状が出ます。大腿四頭筋とは主に膝を伸ばす時に使う筋肉で脛骨粗面という膝の骨に付いています。
この損傷の特徴は思春期のお子さんに多く、その中でもバスケットボールやバレーボールのような跳躍競技をやっている人に好発するとされていますが、身体がかたい子にも多い印象があります。
症状は、脛骨粗面の異常な隆起、圧痛、運動痛を主訴とし、施術法は使いすぎを避けることや大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチなどのケアをしっかり行うことです。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【肘内障】です。
肘内障とは、小さいお子さんの肘が脱臼した事を言います。
肘が脱臼といっても、骨が外れている状態ではなく肘関節を形成している骨から靭帯が外れている症状です。
前腕(肘から手首までの部分)には、橈骨と尺骨という2本の骨があり、肘関節でその橈骨の動きを輪状靭帯という靭帯で支えており、手のひらを返す運動の際、橈骨が外れないようにしています。
肘内障は特に2歳から就学前の子供に多くみられますが、この頃の子供の橈骨は、大人と比べるとまだ未発達な為、強く引っ張られたり、転んだりした時に橈骨の先端が先ほどの輪状靭帯から少し外れる状態になり、そうなると、子供は痛みのために手や肘を動かす事も手を上げる事も出来なくなります。
強く手を引いた後に手を使わなくなった時は、まず肘内障を疑って良いと思います。しかし発生機序によっては骨折をしている可能性もあります。どちらの怪我でもすぐ判断がつきますし肘内障であれば整復をするとすぐに手を使い始めます。また、一度肘内障を起こした肘は再度抜ける事が多いので手を引っ張る時は、なるべく肘より上の上腕部分を握って手を引いてあげてください。
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【足底腱膜炎】です。
足底腱膜炎とは足を地面に着く際にかかと付近に痛みが出る症状です。
原因としては色々ありますが、多い原因としては着床時の過剰刺激があげられます。
部活動をやっている学生などはジャンプやランニングなどの運動刺激だったり、大人でも長時間の立ち仕事など踵(かかと)に負担が過度にかかることによって炎症を起こして痛みを誘発します。
また、踵骨棘(しょうこつきょく)と言う、踵の骨自体に小さな骨が形成されることによっても痛みを生じます。
アイシングやストレッチや足底板など施術法はありますが、常に体重がのって痛みが強い事が多いため、早めの受診をオススメ致します!
かみつま接骨院 中山
本日のテーマは【外反母趾】です。
外反母趾はヒールを履く女性に多いイメージだと思いますが、今は学生さんなどにも多くみられるものです。
症状としては足の親指が外側(小指側)に曲がってしまうものです。
歩行時に激痛を伴うものや、痛みのない変形だけのものとさまざまなものがあります。
原因としては、普段の履き物や扁平足などがあげられます。
一般的に中足骨(足の甲の骨)の角度が20°を超えたものは外反母趾と診断されます。
30°を超えるものは手術適応といわれています。
施術法としては、足底板を使用したりテーピングや運動療法などがありますので、気になる方はお気軽に来院した下さい!
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